「ホリエモン」という人が「10年で一人前」と言われる寿司職人の修業期間について
「何年も修行するのはバカだ」
とSNSで発言して
「今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」
とつぶやいた。フォロアーからご飯を炊く時の水分調節やシャリを握るのはそう簡単に会得できるものではない、と意見されると、
「そんな事覚えんのに何年もかかる奴が馬鹿って事だよボケ」
と返したそうです。
寿司職人の世界では「飯炊き3年、握り8年」という言葉が定説だそうで、確かに飯炊き3年のときに同時に握りを覚えれば、単純計算で短縮できるかもしれません。
最近では「寿司握りロボット」というのがあって、それこそ、「お客さんが寿司を掴んでから6秒でほどける」くらいまでのレベルにまでなってるそうですから、テキートーに修行した程度の職人さんなら、ロボットのほうが上手かもしれませんね。
ただ、一言で「寿司」と言っても、家庭で
「今日はお寿司パーティーよっ♡」
程度で最初から切ってあるネタを一口サイズに握ったシャリの上にのっけて食べる程度なら、修行どころか、見よう見まねでもいいかもしれません。
でも、「美味しい寿司」を食べるには、先ずその「素材を見る目」が大切で、「目利き」ができないといけません。
さらに、その素材の「下ごしらえ」が必要です。「マグロオンリー」の寿司屋ならいいでしょうが、それぞれのネタに合わせて下ごしらえをしなくてはいけません。
それも1度教わった程度では出来るものではないのかと思います。「玉子焼き」だって上手に焼けるのにはかなりの時間が必要とされます。
シャリだって、お米によって水加減も違うし、気温によっても微妙に違います。
和菓子もそうですが、「365日同じクォリティ」を保つことは、裏を返せば「毎日、その日のネタの状態、気温、湿度、気候、そして、お客さん合わせて違うことをしている」ってことですね。
なので「ひと通り覚えて同じルーティーンでこなす」ことはファーストフードレベルならいいでしょうが、それは「職人」とは呼べないのではと僕は思います。
僕も回転寿司にも行きますし、値段相応に美味しいと思います。
だけど、ちゃんと修行したベテランの職人さんが握ってくれるお寿司とは「別物」です。
お寿司がなぜカウンターかと言うと、職人さんがお客さんの食べるタイミングを見計らってネタを捌き、握ってくれるからです。
サッと出された寿司はすぐに食べなければいけません。揚げたての熱々の天ぷらと同じです。
テーブルに運ぶ時間ですら味が(食感)変わると言います。
予約が取れない「一流」と呼ばれるお寿司屋さんが店舗を広げずカウンターだけでやっているのはまさに「ライブ」だからです。
「空腹を満たすだけ」の食事ならば回転寿司でもコンビニやスーパーのお寿司でも十分で、海外で「寿司っぽい食べ物」を外国人に出す程度でも、そこに10年もの修行は必要ないかとは思いますが、
一流と呼ばれる技術は、やはりそれなりの修行の裏付けが必要なのだと、実は発言したホリエモン自身が一番わかっていて、大型のチェーン店や回転寿司に行列し、あ〜でもない、こ〜でもないと批評している人たちに
「おまえらの口に放り込む程度の寿司なんざ、修行なんていらね〜んだよ」
ってメッセージなんじゃないでしょうか。
あ〜美味しい寿司が食べたいな〜♡
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