よく、マンガの1コマで、普段は洒落っ気も無いメガネの委員長が通りや廊下の曲がり角で主人公とぶつかって、コケてメガネが外れて
「い・・委員長、い・・意外と美人じゃん♡」
的な場面があります。
(こんな感じ)
女の子には「シンデレラ願望」っていうのがあって、
「いつか王子様が現れて退屈な日常に埋もれてる私に手を差し伸べてくれて私は羽ばたくのっ♡」
残念ながら、ありません。
「美しくなる」
これは「スキル」です。勉強ができる、サッカーが上手い、料理が上手、走るのが早い、それらと一緒です。
もちろん、「才能」や「生まれ持って」という天賦の才能もあります。それでも、勉強したり、練習したりとトレーニングをしないと「上手」にはなりません。「野球」だって素振りしたり、キャッチボールしたり、練習しないと上手にはなりません。それと同じです。
美しくなるための必要不可欠な要素、それは「キレイになりたい」と思うことです。いわゆる「目標」です。
気が向いた時にメイクをして、髪の毛が伸びてさすがにみっともないからカットして、安売りしてたから服を買って着るではいつまでたっても美しくはなりません。
もし、シンデレラが意地悪な継母や義姉に家事を押し付けられて、ボロ布でできた服を着て、未来を悲観し、ただただ日々を自堕落に過ごしていて、身体はブクブクに太り、眉も髪も伸び放題、顔は日焼けしてカサカサ、当然ダンスなんてしたことない。
そこに魔法使いが現れて一流のドレスに馬車をプレゼントしてくれて、とりあえず、お城まで行って王子様の目の前に立つことが出来たとして、はたして王子様が声をかけてくれるでしょうか?
よしんば「話の流れ」でしょうがなしに王子様が踊ってくれてもドタバタして、汗かいちゃってせっかくのメイクも崩れてしまい、12時の鐘が鳴って慌ててお城を出る時にガラスのくつを片方置いてかなければいけないのに、慣れないヒールとダンスで足がむくんじゃって脱げなかったりして。
王子様が舞踏会が終わってシンデレラを探したのも「美しかった」からで、踊ってる間に「実は、私、普段は意地悪な継母に・・」と身の上話をしたわけでなく、踊りながら「心の美しさ」をアピールすることなんてできなかったんじゃないでしょうか。
僕はこう思うんですよ。
シンデレラは「いつかは私にもチャンスが巡ってくれる」と信じて、空いてる時間にダンスの練習をして、お肌のケアをやって、こっそり義姉の化粧品を拝借してメイクレッスンして、鏡に向かって「一番いい笑顔」を作る練習を怠らなかったんだと。
「私なんか・・・」
と美しくなることを諦め、炊事洗濯に勢力を注いでいたら料理研究家とかになってフライパンとか「シンデレパン」とか自分の名前で作って儲かるかもしれませんが、王子様と結ばれてディズニーでアニメになったりはしなかったでしょう。
僕たち美容師の仕事は、みなさんがシンデレラになるためのお手伝いをするシンデレラでいう魔法使いの役どころです。
「毛先1cm切って」でも「キレイにして」でも料金は同じです。
せっかくだからキレイになってみてはどうでしょうか。
Hanaでキレイになって「曲がり角」に委員長にチャンスが待ってるかもよ。(笑)
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