たまに
「市販で売ってるシャンプーで`いいシャンプー`って無いですか?」
と聞かれます。答えは
「無いです。」
あれば、美容室でも使っています。(市販のシャンプーを美容室で使っちゃダメって法律はありませんから)
よく
「成分とか、わかんないし〜〜。」
と言われます。
今日はその「使っちゃいけない成分」のひとつをご紹介しますね。
「ラウリル硫酸Na」と「ラウレス硫酸Na」です。
元々は、「軟水」の日本と違って「硬水」の欧米では石鹸の泡立ちがめちゃくちゃ悪くて、そこに「ラウリル硫酸Na」が登場して、軟水だろうが硬水だろうがブクブク泡が立つし洗浄力も衰えない画期的なもので、洗浄力も衰えません。
よく泡立ち、よく洗い流す
洗剤の鏡のような成分ですが、中華料理で油を使ったフライパンを洗うならまだしも、洗うのが髪の毛となるとそうはいきません。
その強すぎる脱脂力で、様々な雑菌から頭皮を守るバリアーの役割をする「皮脂」を根こそぎ落としてしまいます。
さらに、傷んだ髪の毛のキューティクルも剥がしてしまうので、バサバサになります。
粒子が小さいので、頭皮にも入っていって肌荒れやアレルギーを引き出す原因にもなり、ドイツやアメリカでは使用禁止になっています。
そのラウリル硫酸Naの分子のひとつひとつを大きくしたのが「ラウレス硫酸Na」です。
ラウリル硫酸Naよりも浸透が抑えられるため、刺激は少ないのですが、洗浄力は同じですから、やはり、肌の弱い人は使わないほうがいいシャンプーです。
なぜに、市販のシャンプーの界面活性剤にこの2つが多いかというとそれは・・・
「安いから」(作る側がね)
以外のなにものでもありません。
敏感肌の人や、子供が使ったら、確実に炎症を起こします。
そんな洗浄力の強いシャンプーだから、「シリコン」等の様々な種類のコーティング剤をつかって「しっとり」させないといけないわけです。
これは、例えて言うと、「火傷をさせて上から脂を塗ってツヤツヤにしてる」ような感じです。
どれだけ丁寧にカットして、カラーやパーマをしても髪の毛が傷んでしまうとなにも出来ません。
「いいシャンプーを買え!」
とは僕たちは言えません。
でも、せめて、「良いデザイン」を作るために「いいシャンプーを使ってください」とお願いはさせてください。#恵比寿 #美容室 #美容院 #ヘアーハナ
#中西トモミチ