初めての美容室に行って
「〇〇センチ切ってください!」
と頼んで
「はい、わかりました〜!」
と元気よく美容師さんが仕事を始めたら、( ゚д゚)ハッ!と何かを思い出したふりをして
「すいません〜!急用を忘れてました〜。出直してきていいですか〜?」
と聞いて帰ってください。
多分、それが正解です。
これは極端な例ですが。
もし、あなたが「切り落とした髪の毛で」なにかを作ったり、それを誰かにプレゼントしたいのなら、そのまま「〇〇センチ」切ってもらった髪の毛を袋にいれてお金を払ってお持ち帰りください。
ヘアデザインは「切らなかった髪の毛」でできています。
なので「どれだけ切るか」ではなく「どれだけ残すか」になります。
分かりやすい言い方をすると「彫刻」をイメージしてください。
大きな大木や石の「素材」がカットする前だとします。
彫刻刀やノミで削っていきます。
削り落とした木くずや石の欠片は「ゴミ」です。
もちろん、二次利用することもありますが「デザイン」には関係ありません。
ヘアスタイルを「〇〇センチ切る」というオーダーは木や石を「〇〇センチ削る」と言ってるのと同じことなんですね。
彫刻家も僕たち美容師も「出来上がり」がイメージできないといけません。
素材(カットする前の髪の毛)を観てその中になるデザインをイメージして「必要のない部分」を切ったり削ったりするわけです。
「〇〇センチ切ってください」でそのまま切ると
「言われたとおりに〇〇センチ切ったら、こんなデザインになっちゃった。」
ってことになります。
たとえ、おかしなデザインになっても
「あなたが言った通りに切りましたよ。」
ってことになります。
それはプロの怠慢であり無責任な仕事です。
じゃあ、「どうすればいいの?」ってことになります。
それは・・・・次回をお楽しみに(笑)
引っ張るぅ〜〜!
恵比寿 美容室 ヘアーハナ
中西トモミチ