10年前、NPOに所属し、フィリピンで教育が受けられない子どもたちに教育の場を与える仕事をしていた「小林りん」さんが、この問題を解決するには、いくら下から支えても解決しない。「上」が変わらなければ何も変わらない。
「次世代のリーダーになるべく子ども(人材)を育てなければ!」
その思いを胸に、7年前に発足し、多くの人の賛同や力に支えられて、ついにISAK(インターナショナル・スクール・オブアジア・軽井沢)がついに、先日、開校しました。
【インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)】世界15カ国から一期生を迎え開校】(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140825/prl14082510580027-n1.htm「インターナショナルスクール」と言えば、様々な人種の子どもが集まって、今、必要とされている「多様化」にマッチングしているように思われますが。人種は違いこそすれ、ある程度の高い学費が払える「富裕層」の子どもたちで、
海外旅行に行けばわかるように、「都市」と呼ばれるところはどこでも同じような高いビルが建ち、同じような企業が入り、世界規模のフランチャイズチェーンが入っています。違うのは「言語」くらいだったりします。
ISAKはそれこそ、国も違えば、家庭環境も違う。富裕層の子どももいれば、そうでない家庭の子どももいます。
サマースクールのエピソードの中に
ある日の夕食。イギリスから参加した、ロンドンにも軽井沢にも東京にもお家がある女子生徒の隣に、月収50ドルのインドの家庭から参加した男子生徒が座っていました。
そのインドの子は英語も勉強もよくできる明るい子でしたが、なぜかご飯を毎食残していました。メニューが和食中心だったので口に合わなかったのかなと聞くと、「僕は生まれてから一度もこんなにたくさんご飯を食べたことはないんです。だから、食べたくてもお腹に入りきらないんです」と答えたのです。
それを聞いていたイギリス人の生徒が後で私の所にやってきて、「今までこんなに自分が恵まれてると思ったことはなかった」と言っていました。
(READYFOR?多くの子に奨学金を!世界中の子どもが軽井沢でリーダーシップを学ぶ「ISAKサマースクール」より)
https://readyfor.jp/projects/isak2013これがほんとうの意味での「多様化」であり、「グローバルな教育」なのではないでしょうか。
全寮制のISAKはそういった様々な国や環境で育ってきて、そして、それぞれの国に帰って活躍する子どもたちが共に生活をしていきます。
これだけ違えば差別やいじめなどありません。だって「人と違うのが当たり前」だからです。
ISAKのすごいところは、能力はあるのにお金がない、そういった子どもたちに対する「奨学金制度」です。
通常先進国では奨学金は「給付」(返さなくていい」なのですが、日本の場合は「貸与」されます。要するに「借金」です。
なので就職すると当然返さなくてはいけません。
卒業と同時に多額の借金を背負わされるわけです。余程の給料の良い会社や公務員にならない限り、もうカツカツです。卒業と同時に飛び立つどころか重い足かせが付きます。
ISAKの奨学金は「給付」です。子どもたちのために多くの支援者がいます。「ふるさと納税」で支えてくれている人もいます。
そして、その子どもたちが、よりよい未来を作ってくれます。とても夢のある話だと思いませんか?
ISAKのサポートは「氷水」をかぶらなくてもできますよ(笑)
http://isak.jp/jp/support/support.html