僕たち
美容師にとって必要な
「スキル(技術)」があります。
何だと思いますか?
「髪の毛を切る」
「パーマをかける」
「デザインを考える」そうですよね。これ出来ないと、お客さんは何しに来たかわかりませんね。
でも、これは、タクシーで言う
「車の運転ができる」や、歌手が
「歌える」というのと同じもので、
たいてい、その道を志す人は「それ」が出来れば
「一人前」と思ってる人が多いみたいです。
「え?それじゃダメなの?だって、お客さんは髪の毛を切りに来てるし、パーマもかけに来てるわけだから、いいじゃん!」
そう、それがお友達や知り合い相手の
「趣味」ならそれでもいいと思いますが、お金をいただく
「プロ」だと、それだけでは「力不足」です。
みなさんが美容室に行って、担当の美容師さんの第一声はたいてい決まって
「今日はどうしますか?」と
「聞かれる」と思います。
そうすると、みなさんは
「カットしてください。」
「パーマをかけたいんですけど。」
「髪の毛を明るく染めたいんです。」みたいなことを
「答える」と思います。
ここで、
「はい、わかりました!」と元気よく答えてハサミを入れる美容師さんだったら、切られる前に
「あ、急用を思い出しちゃった!」と言って荷物をまとめて帰りましょう。
(常連さんは別です)「髪を切りたい」、「パーマをかけたい」、「カラーをしたい」と思う
「きっかけ」が必ずあります。
先ずはそこから
スタートです。
中には、
「本当は髪の毛を伸ばしたいけど、傷んできたから切らなきゃいけないかも・・」とか
「まとまらないからパーマをかけたらなんとかなるんじゃないかも・・」
とか、
「傷んだから」とか
「まとまらないから」ということがスタートで「髪を切る」、「パーマをかける」というのは最初の願望を解消する
「手段」です。
もしかしたら、カットしなくても、パーマをかけなくても良かったりします。
美容室のメニューはレストランのそれとは違い、
「イコール=オーダー(注文)ではない」ということです。
そのために美容室には
「カウンセリング」というものがあります。
そこで、お客さんの様々な
「情報』をいただきます。
髪質、ダメージ度合い、色、長さ、太さ、家での手入れ方法、普段使ってるヘアケアグッズ、ライフスタイル、仕事、etc・・・上げればキリがないくらいたくさんあります。
「はい、わかりました!」」の一言で済ませるということは、病院のお医者さんが患者さんに
「心臓が苦しいのでバチスタ手術してください!」と言われて
「はい、わかりました!」と二つ返事をするのと同じことなんです。(度合いは違うけど)
特に
「初めて」のお客さんは情報が「0(ゼロ)」なわけですから、カウンセリングは念入りにやらなけでばいけません。
そう、美容師に必要なスキルは
「質問力」なんですね。
次回はこの
「質問力」について、僕なりの考えをお話させていただきます。
(つづく)・・・・って続けていい?