4月になりましたね〜。
消費税が3%増えます。
増税前の買い物は特にしなかったのですが、
まあ、せいぜい、お客様に出す「ゆず茶」とかバイクのガソリンとかちょうど切れそうになったものくらいでしたね。
夜中に、本を読んだり、撮りためたVTRを見ていて、ちょっと炭酸を飲みたくなってコンビニに足を運んでふと
「あれ?これ1時間前だったら5%だったのに〜!」
となんだか損した気分になって、買うのをやめて、帰ってコーヒーを入れて飲みました
そんな小市民な自分です。
今日は4月1日。
「エイプリルフール」です。
企業とかがいろんな面白いウソの広告を載せて楽しませてくれています。
僕も「どんなウソをつこうかな〜?」
と思ったのですが、「疲れる」のでやめました。
「ウソをつく」って、とっても労力が必要です。
ひとつのウソをつくためにたくさんのウソで塗り固めなくてはいけません。
さらに、さかのぼって聞かれたら覚えてないといけないので相当記憶力がいい人でないとウソはつけません。
「ウソってのは、そういうものなんだよ。ウソをつくだろ。それがばれそうになって、ごまかすためにまたウソをつく。ウソがどんどんふくらんで、手におえなくなるんだ。」
by:スネ夫(ドラえもん のび太の恐竜)
僕の友人も多くの人にウソをついてお金をかき集め、今、逃走中です。
ウソをついてると心が疲れます。
僕の人生において最大のウソは母が末期がんにかかり、他界するまでの2年間、ずっと僕はウソをついていました。
胃に転移して、胃の全摘手術をした母に
「先生がこれで、もう大丈夫だって言ってくれたよ。心配ないって。まあ、一気にたくさん食べられないから、ちょうどダイエットになって、余計健康になるかもよ。スタイルよくなってモデルになれたりしてね(笑)」
とウソをつきました。
本当は後、半年くらいだと先生から言われていました。
毎週末、母に会いに横浜に行き、いっしょにご飯を食べ泊まって、翌朝、母の家から仕事に行きます。
母は庭先から手を降ってくれました。
ちょっと恥ずかしかったけど僕も手を振りました。
涙がこぼれてくるので見えないようにヘルメットのフードを下ろして泣きました。
砂時計のように母の命が落ちていく様は僕にはとても辛い時間でした。
それでも、電話や母と会ってるときは笑顔でいました。
本当は抱きしめて「ありがとう」を何度も、何度も言いたかったけど、母にバレるのが怖くて言えませんでした。
むしろ、友達から余計なものを買わされてる母を叱ったりして、「いつもの自分」を演じることで精一杯でした。
僕はずっとウソをついていました。
母が息を引き取る直前。
人工呼吸器をつけた母は、もう意識が混濁して目は開いたまま、ただ息をしているだけでした。
母の兄弟が広島から駆けつけてくれるまで呼吸器は外しませんでした。
苦しそうに息をする母に一晩中、僕は話しかけました。
「先生が、固いもの食べ過ぎたけえ体調崩したんじゃって言いよったよ。ちょっと元気になったけえ言うて美味しいもんバカスカ食うたんじゃろ?ダメじゃのう。今度からオレが作ってあげるけえ、柔らこう作ったるけん、でも、その前に、美味いもん、食べに行こうや。ゆっくり食べりゃあええけん。丸さんとこの牡蠣が美味しい言いよったよね。食べに行こうね。早よ元気になりんさい。ほいじゃけえ、今はゆっくり寝んさい・・」
ウソばっかりです。
僕は一生分のウソをつきました。
正直は楽です。
いいことも悪いこともそのままだから。
とはいえ、
「もう一生ウソはつきませ〜ん!」
と言うのもウソっぽいので、気が向いた時こっそりウソをつこうかな。
安倍さんが
「増税はウソでぇ〜〜す!」
って言ってくれないかなあ?
おしまい
恵比寿 美容室 ヘアーハナ
中西トモミチ