この仕事について「けっこうな時間」が過ぎました。
毎晩居残って遅くまで練習をしていました。
「もぉ〜〜イヤッ!」
てほど練習したのに今じゃほとんど需要のない技術とかもあります。
先日、ある髪の毛の長いご婦人が
「髪の毛をアップにしてください。」
とやってきた。
セット面に通し、
「どうしましょ?」
と聞くと
「ワンロールにしてください」(写真参照)
と言われた。
【解説】
ワンロールはネープ(襟足)ラインに添って巻いたスタイルです、最も一般的なロールスタイルで、基本です。
セミロングぐらいの長さがあれば、結い上げることが出来、髪の長さにあまり制約が少ないスタイルです。
ステム(引き出す)の角度、ロールの大きさ、は大変、重要です、小さすぎると貧弱に見えますし、大きすぎると重く見えます、バランスが非常に難しいスタイルです。
昔けっこう「練習させられていた」デザインなんだけど実際にやる人は時代の流れからあまりいなかった。むしろ「してください」と言われたのは初めてかもしれない。
一瞬焦ったけど道具を取りに行くふりをして裏で頭の中の引き出しを開いて作るイメージをしてみた。
すごい久しぶりに出すのでホコリを被っていたり一部損傷(忘れて)いるところもあったが、絞り出すように思い出してなんとか始めた。
一度体に染みついた技術はそうそう忘れるモノではないようで当時のイメージでやっているとなんとか出来た。
しかし、完成度は自分としてはダメダメだったけど、お客さんはなんとか気に入ってくれたみたいだった。
「今はこんなスタイル出来る美容師さんいないのよね〜」
すんません。僕もギリです・・。_ハ ̄|○
送り出した後、妙な疲れと汗が出た。
ああ・・ちゃんと忘れないように練習しなくちゃ。
いつになったら「一人前」になるのやら・・