カットをした後で、お客さんに鏡を見せると
「あ、後、1cmくらい短くしてください。」
と言われることがあります。
実はあれ、けっこう大変なんです。
1cmは「長さ」としては「たかが1cm」なのですが、デザインは全体のバランスなので1cmカットすると、早い話が「切り直し」ってことになるわけです。
特にショートカットの1cmは大変です。
そうならないためには「カウンセリング」がとても重要です。
ちゃんと事前にお互いの目で長さを確認しておかなければいけません。
よく「◯cm切って」と言われますが。
切った髪の毛でなにかをするのならいいのですが、ヘアデザインは「切らなかった髪の毛」で作るものなので、長さを決めるときは「〇〇(アゴとか、肩とか)のラインで」と言うのがベストかと思います。
そのへんを「なんとなく」で決めると、後から「切り直し」になるわけです。
お客さんにとっては「たかが1cm」ですが、僕たち美容師にとっては「されど1cm」なのです。
もちろん、切り直したからといって「割り増し」にはなりません。でも、確実にテンションは下がります。
とはいえ、ロングからショート のスタイルチェンジだと、なかなかイメージが湧かないものです。
だから、僕の場合は、サイドからカットして、最初に長さの確認をしてもらってから、後ろや全体のカットをするようにしています。
なので、スタイルチェンジをするときは、納得行くまでしっかり
カウンセリングをしてもらいましょうね。
おしまい
恵比寿 美容室 ヘアーハナ