7月16日(火)~18日(木)
Hanaは一足お先に【夏休み】を頂きます。
19日(金)11時から平常通り営業します。
どこの美容室でも就職して「最初に覚える技術」と言えば「シャンプー」です。
従って、シャンプーは「アシスタントの仕事」というイメージがあります。
また、たいていの美容師さんは
「カットして、メイクして、ステキなデザインを作りたい♡」」
と思ってこの世界に入るので、どうしてもシャンプーはおざなりになってしまう場合が多いみたいです。
実際に、僕が東京に来たばかりの時に働いていた有名サロンもどちらかと言うとデザイン重視の店だったので、シャンプーはド下手でした。
中には
「シャンプーは俺たちアーティストの仕事じゃねえ。」
ときっぱり開き直って「シャンプーマシーン」という水圧で洗う機械を導入しているサロンもあります。
そういうサロンはシャンプーは「汚れを落とすための手段」なんでしょう。レストランで野菜を洗うのと同じです。
駅前のチェーン店とかは「シャンプー無し」もあって、その方がカット料金だけで済むので利用する人もいるみたいで、以前、一度、カットしてもらいに行ってみたんだけど、
「シャンプーもおねがいします!」
と頼んだら「するんですか?」みたいな顔をされ、実際してもらったら「子供の洗濯」みたいな感じで、とてもお金をいただけるような「技術」ではありませんでした。
やはり、技術は使ってないと「錆びる」んですね。
彼らは自分が店を出した時、シャンプーはしないんでしょうかねえ?
話を戻しますが、そんな店のアシスタントはシャンプーを「やらされてる」と思っています。
最初は覚えたてだから一生懸命やります。
マッサージもそうですが、テクニックは無くても「心」があって一生懸命やってると「気持ちよさ」は伝わります。
少々動きがぎこちなくても、お客さんは「丁寧に洗ってくれた」ことはわかります。
シャンプーは他の技術と違って、ハサミやクシを介さず、直接手が地肌に触れるわけですから、手を抜いてるかどうかはわかります。
それはまるで、レストランで言うと、お客さんは料理は作れないけどその「味はわかる」ってやつです。
お客さんは技術の「素人」だけど、「サービスを受けるプロ」ですから。
どんなシャンプーを使って、どんなテクニックを使ってるかは分からなくても「気持ちいい」か「気持ち悪い」かは絶対わかります。
アシスタントの「一生懸命シャンプー」の賞味期限は「約半年」です。
というのも、シャンプーが出来るようになったら他の技術を学ぶからです。
それまでは「上手にシャンプーをする」ため、いろいろ工夫したり、頑張ったりするけど、新しい技術を覚えると、そっちで一生懸命になるので、それ以上、シャンプーを頑張ることはしません。
そして一番の敵は「慣れ」です。
恋愛に例えると、最初は優しく丁寧にしてくれてたのに、だんだん「手抜き」になっていくあれです。
僕の持論ですが、「シャンプーが下手な美容師は恋愛も手を抜く」と思ってます。
売れっ子美容師さんで次から次へとカットの予約の入ってる人はさすがにシャンプーをしてる時間が無いのでアシスタントに任せるのはしょうがないことだと思います。
僕も務めていた頃、1日20人の予約をこなしてるときはシャンプーできませんでした。
よくあるパターンはシャンプーをアシスタントに任せて、自分は裏でタバコを一服吸って出てくるスタイリスト(カットする人)はけっこういます。
それが「悪い」とは言いませんが、その美容室のシャンプーは「上手」だとは思いません。
ミヨちゃんが、いいこと言ってました。
「昔、シャンプーがなかなか「気持ちいい」と言ってもらえないとき、「気持ち」を入れてみたら、急に
「気持ちいい」と言われるようになったんです。やっぱりシャンプーは「気持ち」ですね。」
いい事言います。ミヨちゃん。
「気持ちのいいシャンプー」に必要なのはテクニックだけでなく「気持ち」なんですね。
シャンプーは「下働き」とか「汚れをとるためのもの」と思ってやってても気持ちのいいシャンプーは出来ないってことです。
Hanaの「アロマヘッドSPA」はマッサージやアロマだけでなく「気持ち」も入っているから、お客さんに
「気持ちいい♡」
の言葉をいただけるんだと胸を張って言えます。
おしまい