Hanaに訪れるお客様の中で看護師さんがけっこういます。
皆さんの共通点は「疲れてる」です。
それはそうでしょう。日勤、夜勤と時間的に不規則なのに加えて時間通りには終わらなかったり、当然体力仕事なので疲れるし、時には患者さんとお医者さんの間に挟まれたりして、体力的にも精神的にも疲れてます。
なので、アロマヘッドSPAをしてるとき、よく眠る人が多いです。
よく、男の子の話しを聞くと合コンで「看護師さん」と「保母さん」は「ポイントが高い」そうです。
理由は「優しくしてくれそうだから」だそうです。
転んで膝をすりむいたとき、
「大丈夫?痛くない?ちゃんと消毒しなくちゃね~♡」
とか、仕事で落ち込んで帰って来たとき
「大丈夫。あなたは悪くない。あなたは出来る人よ♡」
なんて励まして欲しいのは僕も解ります。
男は永遠に「子ども」ですから。
でも、申し訳ないけど、それは勝手な幻想です。
例えば、僕ら美容師はよくこう言われます。
「いいわよね〜。トモさんの奧さんは、毎日キレイにしてもらえて〜。」
僕の生活を見たことがあるんでしょうか?
(;゜〇゜)!!
ぬ・・ぬいぐるみの中に隠しカメラが・・・あるはず無い。
しませんよ。ほとんど。
他の美容師さんにも聞いてみてください。してませんから。
もちろん、カットやカラーとかはしますよ。
店で。
ご飯とかは作りますけど、「仕事」はしませんね。
お寿司屋さんだって、家に帰って寿司握らないし、
事務や経理の人も家に帰ってExcel開くなんて絶対無いし、
営業の人が仕事離れておべっかやごますりしないでしょ。
看護師さんや保育士さんも同じです。
むしろ、他の人より、仕事で「面倒見る相手」が強者ばかりだから、余計にやりたくないですよ。
考えてもみて下さい。
昼間、わがままな患者や不自由な人の世話、甲高い声で叫んだり、言うこと聞かずに走り回る子どもを一日中相手にした後、てめえで転んで膝すりむいた大人がいたら
「自分で消毒して絆創膏貼ってろ!」
と思うでしょ。
それでもやってくれるのは本当に相手のことが好きで放っとけないからですよ。
むしろ、そんな職業の人にモテたければ代わりに自分がやってあげるくらいじゃないと。
昨今、自分から告白できない男が増えているから、女の子だってなんとかアピールしようとして「頑張って優しくする」けど、結果、「恋人」なのは最初だけで、後は完璧「お母さん」になってしまいます。
お母さんになってしまうと、結局外に「女」を求めます。
ただ「必要な人」になってしまいます。
大変だけど、抱えましょうよ。
膝すりむいて帰って来ても
「大丈夫、大丈夫。こんなんツバつけときゃ治るって。それより、おまえ、顔色悪いな。風邪でも引いたの?暖かいスープでも作ってやろうか?」
と涙をこらえて風呂場で洗いながして絆創膏貼っておきましょう。
仕事で落ち込んで帰って来ても小川直也になったつもりで玄関先で顔を「パンパン!」って叩いて
「ハッスル!ハッスル!」
と気合いを入れて元気な声と笑顔で
「ただいま〜!」
と帰って、先ずは奧さんの昼間のグチを聞いてあげましょう。
いちいち反論したり、解決しようとしなくていいです。
まずは「ただ聞いてあげるだけ」でいいです。
頭の中では違うこと考えていても見えませんから。時々相づちを打って、時々「それで?」と愛の手を入れてあげるといいでしょう。
しばらくして、話し終えてスッキリしたみたいだったら、
「実はさ〜オレも職場でさ〜・・」
と自分の話をしましょう。そしたら真剣に聞いてくれますから。
「めんどくせぇ〜〜!」
と思ったら、どうぞ一人でいてください。
それか、お金を払って、夜の街のお姉さんにお話しを聞いて貰ってください。
さもなくば、そのまま実家に住んで本当のお母さんにしてもらってください。
「大黒柱」ですから。
傷だらけになっても、重い雪がのしかかってきても、歯を食いしばって踏ん張ってれば、看護師さんだって保育士さんだって自分から優しい言葉をかけてくれますよ。
と、信じて今日も僕は自分でハサミで切った指に絆創膏を貼ってます。
おしまい