今年3月、東芝がテレビ事業から撤退しました。
そして後を追うように、パナソニックが。
液晶のシャープやSONYも時間の問題と言われています。
それに変わって台湾の家電メーカーが買収に関わったり、
10年前にタイに旅行に行ったとき、街中のでっかいモニターや看板はSONY一色だったのが、今では韓国のサムスンに取って代わられてます。
今や、日本のテレビ生産事業は風前の灯火です。
「 撤退決定の過程をつぶさに検討すれば、韓国・台湾、企業などのとの価格競争で、販売価格の低迷と、異常とも言える円高、それらの要因が重なり合い、事業として継続困難となったと言うのが、原因であることがな判明している。
パナソニックがテレビ事業を大幅に縮小する背景には、韓国サムスン電子やLGエレクトロニクスの韓国勢が、円高に対するウオン安を最大の武器に、攻勢を仕掛ける低価格競争に追随するには限界があり、一貫体制を維持し市場を牽引してきたが、欧米市場でのシエア拡大から撤退を余儀なくされたと言うのが背景である。」
と報道は言ってますが、
僕は単純に
「テレビが面白くない」からだと思います。
かつて、あれだけ市場を賑わせたゲーム機も、今や頭打ち。
それは、他のゲーム機がいいのではなく、「やりたいゲームがないから」。
最近、お客さんと話すんだけど、みんな口を揃えて言います。
「テレビが面白くないから観てない」
と。
特に、先だってあった「地デジ化」を機にテレビを観るのをやめた人もけっこういます。
僕も、昔は、家に帰ったら先ず、テレビを点けるのが日課だったのが、今では点けない日の方が多かったりします。
点けてもせいぜい、録画した番組を観るときくらいです。
朝もラジオが中心です。
情報はインターネットで仕入れてます。
バラエティはお笑い芸人ばかり。
後はクイズ番組、
さらにインターネットの動画サイトから拾ってきた映像をただ流してるだけとか。
若い人の興味は、もうその中にはないのかもしれません。
お年寄りは、やはりインターネットより、テレビかも知れませんが、
お年寄りがハイビジョンで観たいとか3Dがいいとか、「スマホで連動」とか言われてもなんのことやら。
お年寄りは、テレビの厚みや、そんなことも気にしません。
観たい番組が映ればいいだけですから。
「面白くない」ともうひとつは
「テレビが信じられなくなった」のかも知れません。
昔は、こんな会話がありました。
「○○って、△△なんだってよぉ〜〜」
「え?なんで?」
「だって、テレビで言ってたもん。」
テレビの公共性を信じて疑わなかった時がありました。
それが今ではインターネットを見ると、もちろん偏った情報もあるけど、テレビでは取り上げられない「真実」を知ることができます。
「テレビは嘘つかない」と思っていたのが、実は「嘘をついてた」というのが個人個人がわかるようになりました。
そして、そのことをみんなに知らせることも出来るようになりました。
もちろん、ちゃんとした番組だってあると思います。
「美味しい」、「売れてる」、「流行ってる」、「みんながいいと言ってる」と言うのが実は「そうでもない」ということがわかると、一気に気持ちはしらけてしまいます。
ハード(テレビ)を作る側が、どれだけ頑張っていいテレビを作っても、ソフト(番組)に魅力を感じなければやはり手が出ないのは、ちょっと悲しいことかもしれません。
とは言え、僕自身はどちらかと言うとテレビを「観る方」です。
だって、テレビ好きだから。
子供の頃、釘付けになったテレビに、今でも期待をしています。
でも、「これから」の子供達はわかりません。
テレビ!がんばれ!!