韓国で、ミヨちゃんの大好きなアーティストの所属してる芸能事務所を観に行きました。
日本で言うと、和田アキ子さんの熱狂的なファンが目黒の"ホリプロ"の建物を観に行くようなもんでしょうか。
もちろん、普段は芸能活動をしてるけど、時折事務所に顔を出したとき、偶然会えたら"ラッキー"てな感じでしょうかね。
トモ的にはさほど興味は無いのですが、「これも旅の1ページ」と向かいのダンキンドーナツで時間を潰していると、
通りの向こうから母娘らしき二人が歩いて来ました。
なぜ目に止まったかというと、二人とも長身ですらっと伸びたキレイなスタイルで、お母さんも韓国のオバチャンを代表する"パンチパーマ"ではなかったのと、
娘らしき女の人が、不自然なくらい"顔をタオルで覆ってた"からです。
最初は「暑いからかな〜」位にしか思わなかったのですが、それにしても覆いすぎ。
目まで隠してしまう勢いなので、時折お母さんらしき人に手を引かれながら歩いていました。
ちょうど、その芸能事務所の前を通り過ぎようとしたとき、全てが解りました。
その女性が覆ってたタオルが少し下にずれて、見えたのは"大きな白い絆創膏"でした。
ちょうど、彼女のおでこの眉上に一直線横に貼ってあって、そこから垂直に鼻に向かって貼ってあって、ちょうど「T字」のような形でした。
どう見ても、遊んでるようには見えませんでした。
アメリカなら"インデアンごっこ"でごまかせるかも知れませんが、韓国ですから。
お察しの通り"整形手術後"という見方が一番合ってるように思いました。
韓国では卒業祝いに親が「整形手術代」をプレゼントすることもあるというのを聞きました。
これがそうなんでしょうか?
「就活するとき、能力が同じで学歴も同じなら"美しい方"が有利」って聞きました。
そこまでなんだな〜。
「せっかく親に貰った顔を!」
と言う人もいるとは思いますが、
生まれつき、障害を持ってたり、傷ついてたりしてると、それがコンプレックスで、いじめにあったり、自分のことが好きになれずいつのまにか"悲しい顔"でいたりすることがあります。
僕自身、幼稚園の頃、交通事故に遭って乳歯の前歯を折ってしまい、早く生えてきた永久歯に傷がついていて、いわゆる"味噌っ歯"で、子供の頃、ずっと過ごしてました。
自分では意識してなかったけど、いつの間にか「口を手で押さえて笑う」クセがあったみたいです。
大人になって、仕事を通じて知り合った歯医者さんに虫歯の治療をお願いしたら
「これも直しとく?」
と言われて直して貰いました。
鏡に写った自分の前歯は白く輝いていて、
「ニィ〜〜ッ!」
とするとキレイに輝いています。
僕はそれ以来、笑うとき手で口を覆うことをしなくなりました。
今では大きな口を開けて
「ギャハハハッ!」
と笑ってます。
そういう意味では、"笑顔を作る"のかもしれません。
しかし、"行き過ぎ"てしまうと、元の本人の原型が保てず、
「誰?あんた?」
まで行くと"整形"ではなく"変身"になってしまいます。
よくテレビで見かける「扇風機おばさん」
http://shiichina.com/archives/7241668.htmlがいい例かも知れません。
韓国で車に乗ってると、ある建物の前に"行列"が出来てました。
ガイドさんは
「韓国人はせっかちだから並ばない」
と言ってたのに何に並んでるんでしょうか?
よくよく見ると
「美容整形 中心」
と書いてあります。
日本語表記もあるということは日本人も来るのでしょうか?
すごいですね〜。
整形の場合、やはり「人気歌手やタレント、モデル」の写真を持っていく人多いと聞きます。
なので、どんどん「クローン」が出来ます、
マイケルジャクソン、ジャネットジャクソン、ダイアナロスなど、同じ人が「作ってる」からみんな似てきます。
僕は「自分が好きになる」くらいでいいと思います。
「別人」をモデルにした時点で「自分」ではなくなるからです。
僕の仕事のヘアーもそうですが、
くせ毛に悩んだり、最近では細くてボリュームの無い髪に悩んだり、
髪の毛にもいろんな悩みがつきものです。
僕がデザインを作る時一番大切にしてるのは、
「ひとりひとりのお客さんの持つ"素材感"を大切にする」ことです。
くせ毛の人には悩みでも細毛の人にはそのボリュームが羨ましかったりします。
必要以上のボリュームを抑えつつもくせ毛特有の"ふんわり感"を残すことで、パーマではマネできない自然な感じが出ます、
原宿や表参道の"流行の美容室"に"流行の歌手やモデル"の写真を持って行って
「これ、お願いします。」
と言う前に、一度、"自分の良さ"(強み)を生かしたデザインを発見してみるのも、いいもんですよ。
って、マジメなこと言ってる?オレ。
まあ、整形もほどほどにね。(^_-)-☆