自分がずっと男として生きてきて、
仕事を通して多くの女性と関わってきて、解ったこと。
男は過去に生きて
女は今を生きる
男は自分が歩いて来た道を大切にします。
経歴だったり、学歴だったり、過去の栄光だったり。
そこから積み重ねた未来に夢を抱きます。
だから強烈に愛し、愛された過去にすがります。
冷めたスープを一生懸命かき混ぜて底にたまった温かい思い出をたぐり寄せます。
女性は過去にどれだけステキなプレゼントを貰ったとしても、「それは、それ」です。
カジノと同じで、過去のエントリーフィーではルーレットを回してくれません。
毎回、毎回必要になります。
それはショッピングと違い、金額のが大きければ大きな見返りがあるとは限りません。
更に「男のいい」と「女のいい」は微妙に異なります。
なので
「どうだ!いいだろう?」
と渡したプレゼントに対する
「ありがとう」
はたいてい
「喜んでくれてる」だけだったりします。
よく、女性に
「可愛いね♡」
「いつもキレイだね」
「愛してるよ♡」
と言い続けると女性はキレイになる。と言います。
これは正確な表現をすると、「キレイが持続する」ことだと思います。
植物と同じで一度に大量の水と栄養剤を与えて活き活きとした花が咲いても、
以後、水やりを忘れていると、あっという間に枯れてしまいます。
慌てて水をやっても、一度枯れた花は二度と咲きません。
なので「少しでも与え続けること」が必要になります。
また、水を与え過ぎても自分で根を張らなくなり、挙げ句の果てには根腐れをおこしたりします。
女性は与えられるだけでなく、自分で手を伸ばして幸せをつかむことをしないと、水を与えてくれてる人に依存してしまい、花や実を付けないと、いとも簡単に水を貰えなくなったり、他の花に水をやられて枯れてしまったりします。
季節によって水や肥料の量を変えたり、時には虫から守り、剪定をしたり、形を整えたり、
「植えたらそれで終わり。勝手に育ってね」
というわけには全くいきません。
よく、街頭インタビューで男性が奧さんのことを
「いやぁ〜昔の面影なんてないですよ〜〜」
と笑って話してますが、それは自分が水やりを怠った「結果」です。
なので「今を生きる」女性には「日々の水やり」をお忘れ無きよう。
季節に合わせてデザインを変えたり、
髪の毛の状態に合わせて薬液を変えたり、
ダメージに合わせてトリートメントしたりと、
そのお手伝いの一部を僕たち美容師がやらせていただいています。
なので、フィニッシュは恋人や、家族や、お友達は必ず美容室に行った後の女性に必ず
「可愛くなったね〜♡」
「キレイになったね〜♡」
と"評価"してあげてくださいね。
それは、僕たち美容師には唯一出来ない"一番大切な水やり"ですから。