子供カットに来てる子供(主に小学生の高学年)に
「学校、面白い?」
と聞くと
「ふつぅ〜・・・・」
と答える。
よくこの「ふつう」って言葉を最近耳にする。
Wikipediaにも
「普通(ふつう)とは、特筆すべき属性を持たない状態のこと。」
と書いてある。
なんか無感動な世の中になってきたのかなあ。
最初はそんなことを言う子供の感性が無くなってきたのかと思っていたけど、
子供は昔も今も変わらない。
変わったのはその子供を取り囲む環境や、影響を与えている僕たち大人なのかも知れない。
以前
「大きくなったらなにになりたい?」
と小学6年生の女の子に聞いたら
「小学生」
と答えたと話したが、
"なりたい大人"がいないのかも知れない。
テレビを点けてれば増税だの首相がコロコロ変わるだの、
子供にとって難しくてよくわかんないことだが、あまり"面白くないこと"だってのはわかる。
そして、大人の口からはため息ばかりが出てきて、通学途中にすれ違う大人はみんな背を丸めてうつむいて歩き、電車の中では携帯電話をいじり、そんな大人達が「ゲームはダメ!」とか言う。
そりゃあなりたくないよな、大人。
町ではチェーン店ばかり増え、安売りの名の下で粗悪な商品が出回る。
タバコにお酒、ジャンクフードで舌が麻痺してる大人は大手外食チェーンの牛丼を食べ
「意外といけるね、うん。」
と通うが、子供の感性はまだまだ正直で厳しい。
だから
「ふつぅ〜・・・・」
になってしまうのかも知れない。
僕たちも気を引き締めて
カットし終わった後
「どう?気に入った?"
と聞いて
「ふつぅ〜・・・・」
と言われないように頑張らねば!
そして、一人でも多くの子供が
「大人になったら美容師さんになりた〜〜い!」
と言ってもらえるような素敵なお店にしなきゃだね。
大人、ガンバロォ〜〜!!