全国の美容師の皆さん、こんにちは!
寒いですね〜。
空気が乾燥して、シャンプーとかするアシスタントのみなさん(僕も未だにしますけど。シャンプー好きなんで)は手が乾燥してあかぎれとかになって、痛くて眠れない夜とかもあるかと思いますが、しっかりケアして、冬を乗り切って下さいね。
今日の"お仕事"は「ブロー」です。
とは言え、今回はプローのテクニックではなくて、ブローをするのに無くてはならない"ドライヤー"の「持ち方」のお話しです。
「細けぇ〜〜!!」
と思うかも知れませんが、実はこれってとっても大事で、皆さんの「美容師生命」に関わる大切なことなんです。
なので、よ〜く読んで、今の自分と照らし合わせてくださいね。
よく、みなさんの先輩美容師の方で"腱鞘炎"に悩む人はいませんか?
実は、意外と多くの美容師さんが腱鞘炎にかかり、痛みと闘い、そして、辞めていってしまったりしています。
せっかく頑張って技術を覚えて、お客様にも指示され、美容師の楽しさを満喫出来る頃に辞めてしまわなくちゃいけないなんて、考えただけでも悲しくて辛いことですね。
"腱鞘炎"は遺伝でもなんでもなくて、もちろん"生まれつき"とか"体質"でもありません。
身体を酷使して起こる症状のひとつです。
軽症ならある程度休んで炎症が引けばまた出来ますが、それでも、またなるし、その繰り返しと、そんなに休み休み出来ませんからね。
その腱鞘炎にかかる大きな理由のひとつに先ほど話した「ドライヤーの持ち方」があります。
ドライヤーの形はたいていL字の「ガンタイプ」が主流です。
なので、ほとんどの人が"持ち手"の部分を持ちます。
もちろん、構造上、そう持つように出来ています。
しかし、これは"自分で使うとき"はいいのですが、僕たちのように「人に使う」場合はちょっと異なります。
腱鞘炎にかかる多くの場合、"身体に負担がかかる姿勢"が良くないみたいです。
もちろん、統計を取ったり実験してデータを取ったわけではないので、医学的に正しいかはわかりませんが、実際、僕自身、30年やってきて、一度も痛くなってないし、僕が教えた美容師さん達の中でもそういう人はひとりもいません。
ではなにがいけないかというと、次の写真を見て下さい。
違いがわかるでしょうか?
ひとつはドライヤーを持つ手が"肩より上"にありますね。
もうひとつは、"肩より下"で脇が締まってます。
これだけの違いですが、これがとても重要なんですね。
よく、指とか怪我をした場合「心臓より上に上げる」と言いますよね。
あれはそのことにより血液の流れを遅くすることで出血を防いでるんですね。
と、いうことは、心臓より上に上げると「血行が悪くなる」ってことなんです。
試しに腕を3分でもいいので上げ続けてみて下さい。
かなり辛いと思います。
それを一日何度もず〜っとやり続けて何年もそれを続けてることを想像すると・・・・
もちろん、ブローだけじゃありません。
カットするときの「ハサミの持ち方」も影響してきます。
Hanaではカットやブローのテクニックだけじゃなくて、「道具の持ち方」まで指導しています。
「趣味」程度ならいいのですが、生涯関わっていく「天職」ですから、ずっと続けたいですよね。
もし、肘や腕の痛みで、今、悩んでいる美容師さんは、ちょっと試してみて下さいね。
(注:治療法ではないのと、個人差がありますので、必ずしも腱鞘炎が「治る」わけではありません)