ボジョレー・ヌーボ、解禁になりましたね〜。
早々と飲んだお客さんが言うには、今年は「青い」そうです。
先日、恵比寿の焼き鳥屋さんに行きました。
その日に絞めた鶏を使っているので、そりゃもう最f高に美味しい焼き鳥です。
ササミなんか、もうレアで柔らか〜い♪
僕の今までの焼き鳥の概念をぶち壊されました。
僕が行ったとき丁度僕らで満席でした。
大テーブルには外国人を交えたご一行様がワインを飲みながら美味しそうに焼き鳥を食べていました。
「スゥ〜シィ〜♡テンプゥ〜ラァ〜〜♡フジヤマァ〜〜♡ゲイシャァ〜〜♡」
に「ヤァ〜キトォリィ〜〜♡」が加わってるのかな〜。なんて思いました。
その一団が"お開き"になったようで、お会計を済まし、立ち上がろうとしたとき、
拍手が始まり
「○×▽□※★!!!」
どうやらフランス人らしい。
多分、「美味しい!素晴らしい!」みたいなことを言ってるんだろうって感じでした。
その後、合唱が始まりました。
なんか楽しそうで、手拍子に吊られて、僕たちも手拍子をしました。
"楽しく飲んで食べる"
ってなんだかいいな〜。って思いました。
歌も終わり、また拍手!パチパチ♪
「はい、サヨウナラ、いい国だろ?日本は、また来いよ」
と思っていたら、一緒にいた日本人の女性が、こんなことを言いました。
「明日は、ボジョレーの解禁日です。みなさん、飲んで下さいね。この人達は、ボジョレーの関係者なんです!」
ああ、そうですか、そうなんですね。
はいはい、飲みましょうって、僕は下戸なんで飲みませんが、多くの日本人が有り難がって飲むんでしょう。
と思っていたら、その女性が、ひとりの男性を差してこう言った。
「この方、ボジョレーの"偉い人"なんですよ〜。」
紹介された外人はその意味を知ってか知らずか、僕たちに微笑みかける。
拍手した客もいたが、僕自身、どういうリアクションをとっていいか、悩んでしまった。
おそらく、ボジョレーを輸入するにあたって、重要なポストについてる御仁なんだろうけど、
僕にとっては、まったく"関係無い"。
「その人は誰なんですか?」
とその場にいた客の誰も聞いてない。
その女性は何が言いたかったんだろう?
「この人は、ボジョレーの偉い人、あんた達がボジョレー飲めんのも、この人のおかげなんですよ。それがこんな街中の小さな焼き鳥屋で飲んでて、あんた達、会えたんだから、有り難く思ってねん♡」
ってことなのか?
なんか、すごく気持ち悪かった。
その女性は、その"偉い人"のおかげで仕事にありつけて、会社の金で美味しいもの食べて歩いたり、有り難くボジョレーを飲ませてもらってるのかも知れないが、僕たちにはまったく関係無い。
ましてや、ボジョレー飲むとしたら、その"偉い人"からしてみれば、"お客"であって、有り難がられるのはむしろ、"コチラ"ではないんだろうか?
「こちら、私たちのボジョレーを飲んでくれてる人達です。ちゃんとお礼言っておきなさい」
ってその外人に言ってんならまだしもね。
そう言えば、今までも、よく、そんなことあったな。
たいてい"業界人"が多いみたいだ。
その一団の中では"上下関係"が存在してるんだろうが、一歩外に出たら全く持って関係無い。
Hanaにも、そう言えば"偉い人"がたくさん来ている。
だけど、もちろんみなさんプライベートで来てくれてるので、誰も"偉そうに"しない。
"優しいパパ"だったり、"面白いおにいさん"だったり、"カワイイ人"だったり。
偉い人ほど、そうなのかも知れない。
まあ、その外人も「紹介しろ」とは言ってなくて、その女性が勝手に言ったのだろうが、
よほど、その女性にとって"有り難い人"なんだろうね。
まあ、恵比寿の小さな焼き鳥屋ですから、ここはひとつ、無礼講といきましょうよ。ね。
《美味しい焼き鳥屋さんは》
鶏敏(とりとし)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13129912/
Hanaから歩いて4〜5分のところにあります。
「ササミラブ♡」