久しぶりに広島の親友の嫁(広島の母)から電話があった。
「あ〜にいちゃん、元気しとる?お久しぶり〜。」
と一気に「あ〜」から「・・ぶり〜。」まで言い切った言葉のトーンでなんか嫌な予感がした。
以前、「
行くよ、行きますよ!」で、とんねるずのテレビに出ていた和菓子を買って送れとほぼ「お願い」ではなく「命令」という形でしれを受けて赤坂まで買いにいった記憶がトラウマのように蘇った。
「にいちゃん、頼みがあるんじゃ〜。」
ほら来た。
まるで“ヤッターマン”に出てくる悪役の「ドロンジョ」達がボスの「ドクロベー」に命令を受けてる感じ。
もっと前は、その親友の嫁は「チャゲ&アスカ」の飛鳥が好きで、その時も電話で
「にいちゃん、目黒いうて知っとる?にいちゃん、アスカの家、探してきて〜。あのね、目黒に住んどって名前は「宮﨑重明」言うんよ。うちら前に東京行ったとき、目黒に行って探して、いろいろ警察まで聞いたけどわからんかったんよ。ほいじゃけえ、にいちゃん、あんた東京におるんじゃけえ目黒よう解るじゃろ?探しんさい。」
ご存じの通り「目黒」と一口に言ってもかな〜〜り、広い。
ましてや交番で芸能人の家を聞いたところで答えてくれるわけもなく、下手にウロウロしてると当然職質受けてしまう。
そんな無茶ぶりを突然してくる。
「えっ?・・・なに?・・・」
と恐る恐る聞いた。すると、K-POPアイドルの「KARA」を僕の親友(広島の母の旦那)が好きで、テレビ東京で放映されてる「URAKARA」という番組を録画して送って欲しいとのこと。
テレ東という地方局の番組なので広島ではやってないんだそうだ。
「お・・・おやすい御用でさあ!」
お奉行様から頼まれた岡っ引きのように軽く引き受けた。
そして、昨晩、その番組が始まった。
予約録画しているのでその時間、テレビを点けると当然その番組が始まった。
KARAはうちにも「韓流どっぷりファン」のミヨちゃんがいるので当然知っている。
ちょっと最近ゴタゴタもあったがそんなこと知ったこっちゃない。
「お尻フリフリダンス」をやるもミヨちゃんにダメ出しをくらう。
ストーリーはロボットの社長に命じられ「惚れさせ屋」になって毎回日本人のイケメン俳優を落とすのがミッションだそうだ。(間違ってたらゴメン)
歌を歌って踊ってる彼女たちはすごいと思う。
最近、日本人の女性グループも同じように歌って踊ってるけど、素人の僕が観ても踊りのキレが明らかに違う。
相当血のにじむ練習をしたんだろう。
顔も整形と言ってはいるが、「魅せる」というのが目的の仕事だから、それもアリだと思う。
「ありのままの私を見てくださ〜〜い」
と多少の努力程度で歌ってる歌手に彼女たちの爪の垢を煎じて飲ませてあげたい。
しかし!
しかしながらっ!
演技の方が・・・・・・・・・おそまつ!
まるで、パスタをオリーブオイルじゃなくてラードで絡めて100均のレトルトを安いマーガリンと混ぜ合わせて絡めたような感覚。
反町隆史の「ポイズン」や仲間由紀恵の「恋のダウンロード」、最近では上地雄輔の歌(タイトルを覚えるまでもなく)に匹敵する衝撃。
さらに聞き慣れないハングルとオーバーな表現で始まって5分でお腹いっぱい。
ごちそうさま。
録画したまま他の番組に変える。
恐ろしい破壊力だった。
まあ、ジャニーズのお芝居のように「演じてる彼女たちが見たい人が見ればいいんですよ。」とミヨちゃんに教えて貰った。
そうか!顔が可愛いから音消して見りゃいいんだ!ってやっぱいいや。
ちなみにトモは韓流ドラマは好きです。映画は大好きです。
そう思うと、韓国の俳優さんはすごいだな〜。と思う。
さあ、早くDVDに焼いて広島に送ろうっと。
まっててね、広島の母さん!
売れたからと言って安易に2足のわらじを履くのはいかがなもんかと思うが、これが彼女たちの意思ではなくて事務所にやらされてるのだとしたら、ちょっと同情しちゃうな。